【2023年】GA4の初期設定・イベント種類について

GA4の初期設定

初めてGA4を設定する場合、初期設定が難しく感じることがありますが、基本的な手順に従って設定すれば、比較的簡単に設定できますので焦らずに順を追って設定していくことが大切です。

GA4で自動で取得できるデータと手動で設定が必要なデータについて

自動収集イベント、測定機能の強化イベント、推奨イベント、カスタムイベントの4つについてそれぞれ説明していきます。

自動収集イベントで取得できるもの

GA4は、自動的にいくつかの基本的なイベントを収集します。これらのイベントには、ページビュー、セッションの開始、セッションの終了などが含まれます。

これらのイベントは、GA4のインストール時に自動的に設定されます。したがって、特別な設定を行う必要はありません

指標名
イベント名
定義
セッション訪問数
表示回数ページ閲覧数
総ユーザーいずれかのイベント発生した一意のユーザー数
エンゲージメントいずれかをお満たした数(10秒以上の滞在、2ページ以上の閲覧、CVイベント発生)
離脱数セッション内の最後のイベント回数
直帰率エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合

※訪問者数=session startが記録された数
※表示回数=page viewが記録された数

強化イベントで取得できるもの

GA4では、カスタムイベントの追加も可能です。たとえば、フォームの送信、製品の追加、お気に入りのアイテムの選択、動画の再生などが含まれます。

こちらの強化イベントは、GA4の管理画面の中にトグルのメニューをオンにするだけで計測が開始されます。

指標名
イベント名
定義
スクロール数90%の深さまで到達した数
離脱クリック外部のドメインへのリンクをクリックした数
フォームの操作開始フォームを操作開始した時に計測
フォームの送信フォームを送信した時に計測
動画の再生開始動画の再生が開始された時に計測
動画の再生終了動画の再生が終了した時に計測
ファイルのダウンロードファイルに移動するリンクをクリックした時に計測(PDFなど)

※スクロール数=scrollが記録された数
※離脱クリック=計測対象ドメイン内のクリックは対象外
※フォームの操作開始 = form start
※フォームの送信 = form submit
※動画の再生開始 = video start
※動画の再生終了 = video complete
※ファイルのダウンロード = file download

強化イベントの設定方法

管理 > プロパティ/ データストリーム > 該当ストリームを選択する

データストリームに設定してあるプロパティが表示されますので赤枠の矢印をクリックします。

拡張計測機能の赤枠の設定マークをクリックして、計測したい項目のトグルをONにします。

推奨イベントで取得できるもの

GA4には、15種類の推奨イベントがあります。これらのイベントは、アプリやWebサイトのさまざまな側面を測定するために設計されています。これらのイベントは、Googleが推奨する「最良のプラクティス」に基づいています。

これらのイベントを使用することで、より詳細な分析が可能になります。

指標名
イベント名
定義
ログインユーザーがログインした時に計測
シェアユーザーがコンテンツを共有した時に計測
サインアップユーザーが会員登録した時に計測

※ログイン = login
※シェア = share
※サインアップ = sign up

カスタムイベントで取得できるもの

上記のいずれにも当てはまらない場合に完全に自由にイベント名とパラメータを定義して設定することで、特定のアクションやユーザーインタラクションを追跡することができます。

GAの管理画面やGoogleタグマネージャーを利用して設定していきます。

例えば、コンバージョン設定もカスタムイベントになります。

サイトによって、コンバージョンの定義が異なる為、カスタムイベントとして設定します。

よくある設定例

・コンバージョン(サイトのゴール指標)を計測
・ポップアップの表示数&クリック率を計測
・90%以外のスクロール率を計測
・フォーム内の各項目の入力完了率を計測
・サイト内リンクのクリック数を計測
※外部ドメインへのリンクは測定機能の強化イベントで取得できる
・アコーディオンメニューのクリック数を計測

こういったカスタマイズしたデータを計測するのが「カスタムイベント」になります。

注意点まとめ

・UAとGA4はデータ計測方法が異なり、データの引き継ぎはできません
・どんなデータが必要かを整理した上で設定する
※デフォルトで自動収集されるデータで事足りる場合は追加の設定は不要

GA4の初期設定は、Webサイトやアプリの分析にとって非常に重要です。

この記事では、自動収集イベント、強化イベント、推奨イベント、カスタムイベントについて説明しました。

これらのイベントを正しく設定することで、より詳細な分析が可能になりますので是非参考にしてみてくださいね。